社会の不平等(≒ 経済の不平等)に関する問題は頻出です。
- 最貧困層は経済発展の恩恵を最も受けにくいと言えるか
- 経済の不平等は避けられないのか
「貧困層は経済発展の恩恵を受ける」主張の根拠
economic develop causes unemployment to drop, with more people making money, increasing spending, create even more opportunities.
tax revenue increase → improved infrastructure, easier access to infrastructure
経済発展により雇用と労働が増え、支出が増え、さらに雇用が増えるという3段論法
税金が増えればインフラが整備され、住民が恩恵を受ける
この理論は「移民増加」「人口増加」「グローバリゼーション」「自由貿易」トピックでも使えて便利です。
実際、格差が広がっているように思えてならない
比較的豊かな日本ですら「格差社会」と言われている。上層部がさらに財産を増やし、中間層や貧困層が搾取されているような気がする。
Oxfamの報告
経済の不平等を緩和しようと活動している"Oxfam"という団体のwebサイトを見ると、世界の著しい経済的不平等と、その傾向が増悪している事実がわかる。
彼らの報告をみていると「最下層が経済発展の恩恵を受けている」とはとても言えない。
▼ 参考ページ一覧
5 shocking Facts
BBC article
日本支部の記事
(2018年の集計より)ビリオネアの資産は増えているが貧困層の資産は減っている
(2019年の集計より)最も裕福な22人の資産は、アフリカの全女性の資産よりも多い など
The richest
- the world’s 2513 billionaires have more wealth than 60% the planet’s population
(2513人の億万長者は世界人口の60%が持つ富よりも多くを所有している)
- the numbers of billionaires has doubled in the last decades.
(億万長者の数はここ10年間で2倍になった)
unpaid work
the unpaid care work (house work, caring children and elderly, water access) done by women is estimated 12.5 billion of hours, 10.8 trillion/year – more than 3 times the size of global tech industry
女性による無報酬の労働(家事、子供や老人の世話、水汲みなど)は一年あたり125億時間、10.8兆円と推定され、その規模は世界のテクノロジー産業の3倍を超える。
This kind of work contribute to market, economy, society.
この種の労働は市場、経済、社会に貢献している。
poverty
- almost half of world population lives on less than 5.5 dollars/day
(世界人口のほぼ半分が一日5.5ドル未満で暮らしている)
- extreme poverty: 1.9 dollars/day
極度の貧困層:国連の定義で1.9ドル/日未満で暮らす人達のこと。 その数は減少しており(特にアジア)、これをもって「世界の貧困は改善している」と主張する論法を多くのテキストで見かける。
極度の貧困が減少している事実が良いことであるのは間違いないが、それを持って世界の貧困や不平等が改善されている根拠になるかは疑問。
2ドル/dayで暮らせれば良いのか。それで十分な食糧、清潔な水、教育サービス、医療にありつけるのか。
いずれにしろ一日数ドルほどで暮らす人々は、病気や不作などのきっかけで簡単に超貧困層に転落してしまう。
(just one hospital bill or failed harvest away from slipping into extreme poverty)
the rich are undertaxed
- the super rich avoid 30% of their tax liability
億万長者は、払うべき税金の30%を回避している - tax rate for wealthy individuals and corporations have been cut in decades
この数十年間で、裕福な個人と会社に課せられる税金の比率が減少している - In Brazil, the poorest 10% pay higher proportion of their income in tax than the richest 10%.
ブラジルでは最も貧しい10%が最も裕福な10%よりも、収入に対して多くの税金を払っている
report of 2017 (released in 2018 Jan.)
82% of wealth generated 2017 is owned by world’s richest 1%.
2017年に生み出されてた収益のうち、82%が世界の最も裕福な1%に所有されている。
report of 2018 (released in 2019 Jan.)
Billionaire’s fortune increased by 12% while poorest half of humanity saw their fortune decline by 11%
億万長者の資産は12%増え、世界の半分の貧困層の資産は11%減少した
report of 2019 (released in 2020 Jan.)
- 22 richest people have more wealth than all the women in Africa
世界の最も裕福な22人の資産は、アフリカの全ての女性の資産よりも多い
- getting the richest 1% to pay 0.5% more taxes over the next 10 years = invest needed to create 117 million jobs in sectors such as elderly, childcare, education
もっとも裕福な1%の課税を0.5%増やすと、老人介護、保育、教育部門で1.17億もの雇用を生み出せる資産が10年間で得られる。
類似のデータ
OECDによると、先進国の2007-2010年にかけての実質所得は下位10%の低所得層が16.2%減ったのに対し、上位10%の富裕層は4.2%減にとどまった。
2010-2014年にかけて景気が回復しても、低所得層の所得の伸びは1.6%にとどまった。一方、富裕層は5.2%増えている。
スピーチの組み立て
あくまで英語の試験なので、「経済の不平等は改善している」「改善するだろう」(理由:グローバリゼーションによって機会が増えている、テクノロジーが進展している。など)という立場で話しても全く問題はない。
しかし上記の事実から、明らかに世界の経済格差は開いているし、経済成長やグローバル化、自由貿易などがそれに拍車をかけているとしか思えない。
これを証明するデータとして上記を挙げて、
その理由として「億万長者が増えている」「金持ちの税金が少ない」「無償の労働を強いられている人々からの搾取」を挙げる。
Q&Aで解決法について問われたら、「法律の改正」と「人々が不平等について知り、関心を持つこと」と答える。


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